こんにちは。もん吉です。
今回は、ニチリンです。
株価 3,385円 配当利回り 4.58% (2024.01.12)
セクター ゴム製品
結論から言うと、財務安定、株主還元意識の高いの優良企業です。
自動車用ホースの会社だよ。
ニチリングループの拠点
事業内容
ニチリンは、自動車やバイクのホースをメインとし、配管部品を製造・販売する専門メーカーです。
特に2輪車ブレーキ用ホースで独占的なシェアを持っており、主要顧客はホンダ、スズキ、日産自動車などで、住宅関連分野にも進出してます。
海外売上比率は約7割で、北米や中国、東南アジアなど9カ国に生産拠点を展開しており、テスラもニチリンのホースを利用しているようです。
本記事では、過去10年間の売上高、EPS、営業利益率などのデータをもとに、ニチリンの投資価値を見ていきます。
売上高の安定性
ニチリンの売上高は、コロナ禍での減益を除けば、堅調な成長を続けており、グローバルな自動車部品需要の増加や為替の影響を受けつつも、安定した業績を維持してます。
5年連続で安定的に増収中です。
EPS(1株あたり利益)の経過
ニチリンのEPSは2023年に大幅な成長を遂げましたが、2024年はやや減少する見通しです。
予想PERが低めなので、現在の株価水準は魅力的な可能性がありますね。
バラつきあるけど成長してるね。
営業利益率の推移
営業利益率は10%を超えており高い水準ですね。
自動車用、二輪車用のホースというニッチな製品を製造しており、競合が少ないためか高い利益率を達成しています。
ニチリンの日本国内での二輪車用ブレーキホースのシェアは100%近くを確保しています。
ニチリンのアジア地域の利益率も高く、世界的に競争力が高い製品を有しております。
そのため、ニチリンの扱っている製品が激しい価格競争に陥ることはなさそうです。
安定感抜群だね。
自己資本比率の健全性
ニチリンの自己資本比率は60%前後です。
有利子負債もありますが、近年は有利子負債比率がさがっています。
自己資本比率が60%程度あれば財務的には十分問題ない水準と言えますね。
よっぽどな事がなければ倒産しないね。
営業活動によるキャッシュフロー
コロナ渦では落ち込みましたが、最近は右肩上がりになってきてます。
「ニチリン」の営業CFは安定プラスだね。
毎年安定して現金を稼げていることがわかります。
現金等の臨時資産の動向
現金は上昇傾向であり、事業活動を行った結果の”手残り”が積み上がっていることがわかります。
ニチリンの現金等の状況は、コロナ禍の減少はあるものの、事業拡大や株主還元を支える十分な水準を維持していると評価できます。
1株あたりの配当金
ニチリンの一株配当は継続的な増加傾向にあり、株主還元意識が高いですね。
2023年12月期の増配率がスゴイ。
2020年12月期に減配してます。
配当性向
配当性向は増加傾向になっており、2023年12月期で目安の30%を超えてきてます。
ただそうはいってもまだ30%台なので、まだ余力はありますね。
ニチリンの配当性向は30%を目安としているようです。
株主優待
12月末日時点の株主名簿に記載または記録された100株(1単元)以上を1年以上継続保有している株主が対象となります。
保有株数、保有年数に応じてQUOカードが贈呈されます。
保有期間1年以上3年未満
100株以上 | 1,000円相当 |
1,000株以上 | 2,000円相当 |
5,000株以上 | 3,000円相当 |
保有期間3年以上
100株以上 | 3,000円相当 |
1,000株以上 | 4,000円相当 |
5,000株以上 | 5,000円相当 |
懸念事項
ニチリンの事業は自動車産業への依存度が90%以上と非常に高く、自動車業界の動向や顧客企業の業績変化、調達方針の変更、自動車技術の革新などにより、経営成績や財政状態に大きな影響を受ける可能性があります。
また、日本、北米、中国、アジア、欧州の各事業拠点において生産と販売を行っており、海外取引のウエイトは高くなっており、換算時の為替レートの変動の影響を受け、経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
まとめ
ニチリンは営業利益率が高く、財務・業績が安定し、総還元性向が高いのが魅力的です。
自動車産業への依存度が90%以上であり、特定の自動車メーカーの系列に属さず、独立系で事業を行っています。
国内売上比率は5割で、北米・中国・アジアへの売上比率が高いです。
自動車業界は、景気によって業績が大きく左右されますが、二輪車事業は、比較的景気の影響が小さく、事業は安定していそうです。
ニチリンは、配当目的なら比較的安定的な株だと思います。
配当金、利回りは高めなので、様子を見ながら購入も検討してみたらいかがでしょうか。
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